まとめて理解!副交感神経を遮断する薬 わかりやすく解説
この記事では、「副交感神経遮断薬」について解説していきたいと思います。
交感神経に関する薬と一緒に勉強する副交感神経に関する薬。副交感神経刺激薬と合わせて覚えたいですよね。
この記事は、
・自律神経系に関する薬が頭の中でごちゃごちゃになってしまう。
・薬理学をこれから学ぶ薬学生(医療系学部生)
・薬理学が苦手な学生
こんな方に読んで頂きたいです。
過去の記事を先に読むとより理解がしやすいので、こちらも一緒に読んでみてください。
【過去の記事】
ごちゃつきやすい自律神経系、スッキリまとめる方法とは? - 薬ブロ.com
副交感神経を刺激する薬 わかりやすく徹底解説! - テスト前だって早く寝たい!薬ブロ.com
副交感神経遮断薬はどーやってきくの?
副交感神経遮断薬は、別名コリン薬と呼ばれています。
このコリンはアセチルコリンのことを指しています。
すなわち、副交感神経遮断薬はアセチルコリンによる神経の伝達をブロックする薬になります。
✔アセチルコリンの受容体の種類を復習しよう!
アセチルコリンは、上記の受容体に作用しています。
すなわち、アセチルコリンが分泌されると、副交感神経だけでなく交感神経や骨格筋の神経も興奮します。
アセチルコリンの受け取り側の受容体をブロックすることで、神経の伝達をブロックすることができます。
✔どの受容体をブロックすべきか考えよう!
では、どの受容体をブロックすればいいのでしょうか。
今回は、副交感神経を遮断する薬であるので、以下のようになります。
副交感神経の伝達→ブロックする
骨格筋や交感神経の伝達→ブロックしない
ムスカリン受容体だけをブロックするものが副交感神経遮断薬(抗コリン薬)となります。
副交感神経遮断薬をわかりやすく解説
副交感神経遮断薬は、ムスカリン受容体をブロックするので、普段の副交感神経の作用の逆の作用がおこります。
したがって、上記のポイントをよく復習しましょう。
この復習を行うだけで、副交感神経遮断薬の作用と副作用を両方理解することができます。
では、こちらをブロックしてみましょう
これが、副交感神経遮断薬の作用・副作用、禁忌になる病気の理由になります。
副交感神経遮断薬だけでなく、自律神経系に作用する薬はそれぞれの受容体ごとの作用を抑えることが重要です。
副交感神経遮断薬を一瞬で覚えられる魔法の2文字とは?
副交感神経遮断薬は名前の長さが長くて覚えにくいと感じている方も多いと思います。
しかし、副交感遮断薬の多くに共通する2文字があります。
この2文字を覚えるだけで、すぐに副交感神経遮断薬を覚えることができます。
◎副交感神経に作用する薬ゴロ
一緒に副交感神経を刺激するピロカルピンも覚えられますね。
全ての副交感神経遮断薬にロピが共通するわけではありませんが、このルールで多くの副交感神経遮断薬を覚えることができます。
ぜひ、使ってみてくださいね。
【まとめて理解!副交感神経を遮断する薬 わかりやすく解説】まとめ
ただ、薬の作用を丸暗記するのではなく、なぜこの作用がでるのかなぜこの病気に使われるのかをよく考えてみることで暗記の量はずっと減らすことができます。
この記事を読んで理解するだけでも、周りの友達よりも一歩でも多くリードできています。
何歩も多くリードして、テスト前のオールにさよならしましょう!