迷いがちな自律神経節に作用する薬を一発で覚える方法とは?
この記事では、「自律神経節に作用をする薬」について解説してきたいと思います。
交感神経と副交感神経に両方にある自律神経節に作用する薬は、2つの神経をミックスした作用があり、意味不明になりますよね。
しかし、ある方法を知っているだけで、ごっちゃにならずにスッと覚えることができます!
この記事は
・これから薬理学を学ぶ薬学部生(医療系学生)
・自律神経系に関する薬が苦手な学生
・薬理学が苦手、得意にしたい学生
に読んでもらいたいです!
ある方法をゲットして他の友達にどや顔で解説しちゃいましょう!
ぜひ最後まで読んでくださいね!
以下の記事を読んでからこの記事を読むと、理解がしやすいのでおすすめです!
ごちゃつきやすい自律神経系、スッキリまとめる方法とは? - テスト前だって早く寝たい!薬ブロ.com (hatenadiary.jp)
自律神経節ってなに?わかりやすく解説
そもそも自律神経節とはなんでしょうか?
自律神経は、2つの神経線維がそれぞれの受容体まで、リレーをして神経伝達を行っています。
このリレーにおいて、バトンを渡す場所が自律神経節になります。
神経節は、交感神経と副交感神経の両方に存在しています。
つまり、「自律神経節に作用する薬」は交感神経と副交感神経の両方に作用することになります。
どっちだっけ?をなくす!迷いがちな自律神経節に作用する薬を一発で覚える考え方とは?
「自律神経節に作用する薬」は交感神経と副交感神経の両方に作用します。
両方に作用するならば、交感神経と副交感神経はお互い逆の作用をするからプラマイゼロになり薬の意味がないですよね。
実際には、それぞれの働きがある器官(心臓とか、気管支とか、眼とか)において働きが強くでる優位神経があります。この優位神経があるほうに作用します。
では、実際に優位神経はどちらなのでしょうか。ここが思い出せずにつまってしまいがちです。
しかし、ある方法で考えるだけで、一発で覚えることができます。
それは、「車で考える」ことです!
交感神経は、ほとんどの器官で、刺激・興奮して活動を活発にする作用がありますね。
副交感神経は、逆に抑制・活動をゆっくりにする作用がありますね。
ここから、2つの神経をこう考えましょう
交感神経:車のアクセル
副交感神経:車のブレーキ
車を運転するときに、重要なのはどちらでしょうか。ブレーキが故障したら、事故を起こしてしまいますね!
つまり、優位神経は副交感神経です。
もともと、交感神経しかない器官においては、交感神経に作用します。
分類別!自律神経節に作用する薬
では、それぞれの作用について細かく考えてみましょう。ここでは上記のポイントをよく復習して考えましょう。
この神経節を刺激したらどうなるでしょうか。
優位神経、すなわち副交感神経が刺激されたときの効果が表れます。
車で例えるなら、ブレーキがしっかり効いている状態ですね。
自律神経刺激薬
ニコチン(少量)、アセチルコリン、カルバコール、メタコリン
では、神経節を遮断したらどうなるでしょうか。
優位神経がブロックされるので、副交感神経の作用がブロックされます。
車で例えるなら、ブレーキを壊してアクセルだけにするということですね。
自律神経節遮断薬
ニコチン(大量)、ヘキサメトニウム、トリメタファン
注意!
ニコチンは、少量:刺激作用 大量:遮断作用であることに注意しましょう。
【迷いがちな自律神経節に作用する薬を一発で覚える方法とは?】まとめ
自律神経は両方の神経を覚えようとすると大変です。
まずは、アクセルとブレーキどちらかをしっかり覚えましょう。
今回学習した優位神経の考え方を、どや顔で友達に教えてあげましょう。
友達に自慢できるだけでなく、自分の知識のアウトプットにもつながります。
アウトプットできたら、点数アップはすぐそこです。
自律神経に作用する他の薬についてさらに理解したい方は、こちらを参考にしてみてください
【自律神経に作用する薬一覧】
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